14歳の挑戦を受け入れてみましたが

先週、市内の9つの中学校の2年生が「14歳の挑戦」に参加していた。ひとことで言えば職場体験。我がパン屋さんも協力事業所として、地元の中学校から2名の生徒を受け入れた。いろいろあって大変な職場なのに、さらに中学生を受け入れるなんて、スタッフは「マジすか!?」みたいな反応だったけど私の勝手な暴走というか安請け合いでそういうことになってしまった。ウチの子らが体験したことでもあり、PTAとしては受け入れ事業所探しにも協力して大変だったことを思い返せば、「1週間だけなんだから」と割り切ってしまったのであった。さっそく近所の新聞社も取材においでに…

http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20070703/CK2007070302029237.html


しかし、中学生とはこんなに役にたたないものか!?
(この際、自分の子どものことは棚に上げ…)
まず、なかなか会話が成立しない。
こちらから指示を出しても、わかったのかわからないのか見当がつかない。
あれこれ聞き出そうとしても、返事をしない。
無視するというわけではないが、中学生同士二人で顔を見合わせては何やら困ったふうに黙りこくる。
こっちは、気が短いんだよぉ!ハッキリせぇよ、はっきり!


まぁ、緊張もあるんだろうけどね、5日間も通ってくるわけだし、
いいかげんに慣れてよね


それからもっと驚いたことに、単純作業をさせてみたらとっても手が遅い。
レジでパンを包むのにポリ袋を取り出しやすい形態に準備しておくこととか、
包装用の紙袋にお店のロゴのスタンプを押すこととか、
これらは普段はウチの従業員であるメイトさん(知的障がい者)がしている仕事である。
メイトさんに仕事をさせて、あまりの遅さに愕然としたものだが、中学生も同じだった。
共通点は何か?
どちらも、これまでの生活で体験したことのない作業であるということ。
その作業の目的がハッキリとイメージできないということ。
それから、「いつまで」に「どれだけ」仕上げなければいけないか、
という納期意識がない。
我々スタッフが、時間に追われてバタバタと仕事をしているのとは対照的で
その動きには何の目的も意義も感じられない。


ウチに来た中学生が特別だったわけではないと思う。
ごくごく普通の平均的な女子中学生だったのではないか。
イマドキの中学生は自発的に動いたり、自分に何を求められているのかを
察知して、さらにはその期待に応えようという能力が低いのだろう。
いやいや、イマドキだけでなく、自分が中学生の頃もこんなだったかもしれない。
う〜ん、もう少しマシだったと思いたいけど。


休憩時間になりスタッフだけでボソボソと「どうしたもんだか」と
グチとも相談ともつかない会話をする。
私「中学生といってもメイトさんと同じやね。
  もっといろいろ分別があるかと思ってた」
みな、だまってうなづく。眉間にシワまで寄せている。
と、店長見習いのM本さんが
「でも、あの子達はこのまま1ヶ月もすれば成長して、もっといろんなことができるようになる。見違える様になる。
 そこがメイトさんたちと違う…」


う、ううぅむ。そうか、そういうことなのか…
M本さんに、また教えられたのであった。