土曜時短

今年に入って、ふたつのことを試みた。


一つ目はパン屋の土曜営業時間の短縮。
パン屋は細い路地の奥にあり、自動車では通り抜けることができない。
なので、近所の住人と用事のある人しか通らない。
通りすがりに「あっ!パン屋がある!」とか言ってふらっとお客さんが来るような店ではない。
平日は配達用のパンを焼いたり袋詰めしたり、けっこう忙しい。
店頭の方も近くの病院や花屋さんで働いている人たちがお昼に買いに来られたりとそこそこ売上がある。
しかし、土曜日は保育園2箇所以外は配達がない。平日のお昼によく買いにきてくださるお客さんたちも激減する。


売上があまりないのであれば、店番をしながら事務仕事を片付ける、ということができないことではないこともない…れれっ?
いや、ハッキリいってできない。
店を開けておくということは、いつお客さんが来られるかわからない、ということ。来客の他に電話もある。一人だけ出勤してくるメイトへの仕事の指示もある。パンを焼いたり、片付けたり、月曜の準備をしたり、と一通りの作業もある。
時間は寸断され集中力も保たれず、落ち着いて別の仕事にとりかかるということは無理なことなのだ。
また、スタッフの休みをなかなか確保できないということもあり、いっそ土曜日は休業にしようか!とも思ってみた。
しかし、売上は少ないとはいえ土曜日になると必ず買いにこられるお客さんもいらっしゃる。それにいったん土曜日を休みにしてしまうとそれが定着してしまい、2度と土曜日の営業は再開できないような気がする。


とかとか、いろいろ思案の結果…
折衷案で閉店時間を午後2時に繰り上げることにした。
午後2時閉店。はやっ!
しかしねぁ、あぁた、お昼を過ぎるとほとんどお客さんはこないんですよ、あぁた
年末の最後の土曜日にお店は休業し入口に鍵をかけ、実際は内部でいろいろ片付け仕事をしていたときに、ナニモノにもじゃまされずとても仕事がはかどり、ストレスも感じない…ということを体感した。
普段の土曜営業の午後だと、そうはいかない。
お客さんが来る、来ないに関わらず、すっぱりと閉店しているのと開店しているのとでは、全く違うのだ。開店中であれば、常にお客さんに対してアンテナを立てておく必要がある。商売をしていながらそれを負担に感じるというのもヘンな話なのだけど、わたしゃ〜他にもするべきことがあるんだよぉ〜


で、今年に入り土曜日が2回巡ってきた。
2回目の昨日は2時に店を閉め、売れ残っているパンをそのまま駅地下のコロッケ屋へ移し全品100円とした。
店の中は片付いてなくワヤワヤのまま、とりあえず鍵だけかけて移動。
す、すばらしい。昨年までは一人で店番していると、店を空けられないのでちょっとした雑用にもでかけられなかった。
すばらしい開放感であった。
いくつか雑用をすませ、店に戻りお金の勘定や翌週の準備をいくつかし、最終的にはいつもと変わらず6時半までいたのだけど、去年までとは疲労感が全く違うのであった。


いいなぁ〜
しばらくこれでいこう。
この週は月火と休みをいただいたせいもあり、週末の疲労感があまりない。
土曜の朝など自宅に掃除機をかける余裕さえあった!
なんとか時間をやりくりして、事務処理時間とオフの時間を捻出しなければ