違和感

パン屋には毎日いろんな人がやってきて、いろんなことを言ってくださる。
ウチの店のなりたち(知的障がい者の雇用を促進するためのNPOが運営している)を知ったうえで、興味、関心があり、悪意のある言葉では決してない。

とは言うものの、かけられる言葉に時々違和感を感じることがある。

一番多いのがウチで働いているメイトのことを「利用者さん」と、言われることだ。ウチの店を「作業所」と勘違い、というか思い込んでいるらしい。
その都度「ここは作業所ではないので利用者ではありません。」と、訂正を求めている。すぐに自分の誤りに気付く人もいれば(うっかり「利用者」と言ってしまったらしい)、ビックリして「利用料はとっていないのですか?」と、さらに質問してくる人もいる。


「とっていません。彼らはウチの従業員です。」 キッパリ!


次にあるのが同様にメイトのことを「子ども」と言われること。
「子どもたちは何時から働いているのですか?」とか、訊ねられる。
これには「子どもではありません。もう大人です」と答えることにしている。
だいたいこういう風に子ども扱いをする人はほとんどの場合お子さんが同じような知的障がい者のようである。時々、年配の方がこういう言い方をされるうこともあり、そういう時は「この方からすると、私なんかもまだお子ちゃまなんだろうなぁ…」と思ってみたりもする。


そして三つ目。これは、頻度的には少ないが、私が最も違和感を感じること。
昨日、ご来店のお客さんからも言われた。
「オーナーの知り合いなんだけど…」
オーナー?オーナーって誰?
一瞬、店舗の大家さんのことかと思ってしまったが、そのあとのやりとりで理事長の知り合いであることがわかった。


う〜む


理事長はオーナーなのか?


時々、顔と名前ぐらいは知っている程度の人から声をかけられることがある。
「○○さん(理事長)のお店で働いているんですって?」


う〜む


確かに私はNPOの運営するパン屋で仕事しているのだが、そういう風に言われると激しい違和感を覚えずにはいられない。