山田洋次監督「学校2」

夕べ山田洋次監督の「学校2」をBS2で観た。
北海道にある養護学校の高等部を舞台とし、入学式から卒業式までの3年間が描かれたものだった。


見終わって感じたことは、「養護学校の先生はいいな」ということだった。
これは、知的障がい者を雇用し指導し一緒に働いている我が身に比べると…ということ。
何といっても、先生は障がい児を見つめ、障がい児だけのことを考えていればいいのだから、ワタシよりもウンといい。
いつもやってるはずの仕事がなかなか進まなかったり、間違えたりする障がい者に「そうじゃなくて、こうでしょ」とか「さっさとやりましょう」とか声がけしながらセワしなく、その日の仕事をやりおおせなければいけない自分。
パン屋本来の仕事を追及していくと、つい障がい者のことがおざなりになる。
厳しい言葉をぶつけたり、やりかけの仕事をとりあげてしまったりすることもある。
しかし、どうしたら障がいのある彼らの能力を充分に引き出し、ストレスを与えずに作業させることができるのかを考え出すととたんに、仕事は進まなくなってしまう。
だから思ってしまう。「養護学校の先生はいいな」と


教えても教えてもなかなか身につかないことがあったり、やっと覚えたとおもったことも休み明けには忘れていたり、虚しくなってしまうこともある。
こういうことが永遠に続くのかと、激しい徒労感を覚えたり
でも、養護学校の先生はとりあえずは3年経てばその生徒は卒業だ。
また、新しい生徒が入ってくるとはいえ、卒業というのはひとつの区切りだ。
だから思ってしまう。「養護学校の先生はいいな」と


そして養護学校の先生は、とりあえずは自分の給料の心配はしなくてもよい。
とにかく生徒ひとりひとりと向き合っていればいいのだ。


いいなぁ〜いいなぁ〜


自分は障がい児教育の専門性もなく、また実際の学校での様々な現実を知らないで、先生方に対して失礼なことを言ってるのかもしれない。


でも、やっぱり。
いいなぁ〜と、思ってしまうのであった。
いいなぁ〜