ダブルスタンダード

ウチは知的障がい者に就労の場を提供することを目的としたNPOである。
知的障がい者に特化している(身体、精神でなく)ということを踏まえ、知的障がい者でも、こんなに能力がある、雇用側がこれだけ配慮すれば充分に労働力になる、ということを示していかなければいけない。
自分は、知的障がいに関して何の学習も理解もないままに。ただ勢いというか流れでその事業に加わってしまった。今はそういう自分の行動が正しかったのかどうかということで、とても悩んでいる状態である。


ひとつには、いろんな人を巻き込んでしまった責任というものを感じる。
今、いっしょに働いているスタッフの何人かは私が誘わなければ、あるいは私の名前がなければ、もしかしたらここにはいなかった人たちだ。
もっと言えば、私が「やる」と言わなければこのパン屋もNPO自体もなかったかもしれない。今となっては、がむしゃらでも立ち上げた方がよかったのか、無理に立ち上げなくてもよかったのか。いや、むしろ立ち上げなかった方がよかったのか、自分ではよくわからない。
私にはとりあえず動いて、あとからその理由付けをしてみたりその意義を文章化してみたりという悪い癖がある。実際に動いてみなければわからないことは多いけど、それ以前に単に向こう見ずなだけなんだと思う。
少なくともウチの家族はその犠牲者だ。


いろんな現実が見えてきた現状のなかで、「それはムリ!」と思うことであっても公言してはいけないこともあり
NPOの存在意義として、そこまで言うか!?みたいなこともあり
そこまで言ったら、NPOの存在意義がないだろ!?みたいなこともあり
わかってきた矛盾点を素直に発信していいのか、NPOの事務局としては「そんなこと言っていいのか?」とかいろいろ躊躇するのであります。
でも、言わずにがまんできないことも当然あるので。
やっぱ、いろいろ素直に吐露したほうがいいんだよね?という自己帰結におさまり。次回に期待!という感じでしょうか…


いったい、何を言いたかったんや!!!