障がい者はどこまで許されるのか…?

先日、パン屋に男の子二人を連れた親子のお客さんが来た時のこと
小学校2,3年ぐらいにみえるお兄ちゃんの方は、自分の興味のあるものを無遠慮にじろじろと眺め回したり、どことなく障がい児っぽい感じであった。
で、「トイレしたい」と、いきなり言い出したのでお店のトイレにご案内。
するとトイレの入口に立ち尽くして、個室の中にある小窓をじっと見上げている。なんだかいやぁな予感


というのは理由があって、このトイレの小窓から自閉症の子が脱走するという事件が以前あったからだ。「もしや、この子も…?!」と思わず、過剰反応。
しかし、そういうことはなく無事個室から生還してきて思わず安堵。


その間、残された親子3人はパンを物色。弟がおぼつかない手つきでセルフトレイにパンを移している。兄の方はそういうことに興味がなさげで案外おとなしくしている。…と、思いきや、なんと!両手をズボンに突っ込んで明らかにおチンチンをいじくっているようである。ズボンはすでに半分ずり下がっていておへそも見える。「や、やめて!」と言いたいのをこらえ、ずっとその子の様子を凝視する私。だって、その手をズボンからだして、店の中のものや買うつもりのないパンにさわられたらどうする!?
両親の方は息子のそういう様子に気づいているのかいないのか、どちらかというと弟のパンのチョイスの方に神経がいっている。もしかしたらお兄ちゃんのこの態度はいつものことで特別問題に感じていないのかも知れない。わたしゃ、どうすりゃ委員会?こういう時って、お客様商売ってとっても微妙で難しい。正直いってそのときの気分は「どうせおチンチンいじってるのなら、ずっとそうしてて、そのまま両手をそこに突っ込んでいて!」というようなものでありました。
ハラハラどきどき、とっても時間が長く感じたけどナニゴトもなく、お買い物は完了。お勘定をすませてご一行がお店から出て行かれた時はとってもホッとしましたわ。


でも、その後落ち着いてみて複雑な心境に…
あの子がいわゆる健常児なのであれば、これはどう考えても両親の躾がなっていないと断定できる。どう見ても3歳児ではないのだから。もし、いわゆる障がい児なのであれば、どういうことになるのだろう。多動が激しかったり、自閉的傾向が強いお子さんだったら、家族は四六時中心が休まることなく、大変な毎日を送っておられることだろう。もっと大きな社会的迷惑や、危険を伴う行為に注意を払っているのが日常であるとしたら、自分のおチンチンをいじることぐらいはささいなことだ。(たとえばの話で、上記のご一家がそうだと言ってるわけではありません。念のため)
でもなぁ、ウチの店にしてみたら、これは大きな問題、大迷惑な話なのですぞよ。


ふぅ〜最近、これに限らずいろんなことがあり、一般常識的見地から見て許されない言動を障がい者がした場合の対処、対応にいろいろ思い悩んでいる。こんなことは許されんやろう、と私が思ったとしても「障がい者にそこまでは要求できない」という意見があったり、「障がい者といっても社会の一員として生きていく以上、最低限の社会的ルールは身に付けさせないと」という厳しい意見もあったり…
私としては、その人の障がいのレベルもあろうし、許されない言動の種類にもよる、つまりケースバイケースではなかろうか…と日和見的な意見である。
ただ一番強く思うのは、その許されない行為を被った人が、どれだけ傷ついたり、不快な思いをするのか…その程度によって、罪(というと語弊があるけど)は深いのではないかなぁ、ということであります。
当事者である障がい者がそのことの意味をわからなかったとしても、罪深い行為であるのなら、それなりの対応、対処が必要なのではないかと思う。ただここで難しいのは「それなりの対処」とは、なんなんだぁ〜!?ということ…


久々に暑苦しい内容になったぢょ〜