現実逃避−グルメ編その4

いいかげんに、ひつまぶし終わらせんとね…もう2月やし
ブログ書いてる事自体がすでに現実逃避なんだけど


さて、デパート探検に没頭していた夫婦でしたが、12時15分前に正気に戻り
「お父さん!もう、こんな時間!」


余談ですが、普段は極力「お父さん」とは呼ばないように心がけている自分なんだけど(理由は自分でもわからんが)あわてると、つい「お父さん」と言ってしまうんだな、これが…


「おっ、そろそろ行かにゃぁ〜」
2回目のアタックなので南館10階フロアにはすんなりと到着。
おぉぅ〜すでに20人ぐらいの人が順番待ちの列を作っている。
私はちょっとぐずっとした気分になったけど、ツレは
「大丈夫、大丈夫、これぐらいすぐはけるから…」
しかしねぇ、自分も1回しか来た事ないくせにこの自信はどこからくるんだろう。
店の入口からずらっと壁際に椅子がならべられていて、先に来ている人達はみな行儀よく座っている。
私達の前は背広姿のオジサン3人でその前はルーズなかっこをした今どきの若者グループ。
このオジサンたちのうち1名も訳知り顔で「いえいえ、すぐに入れますよ」と同行者に話していた。
ちょうど私達の前で壁際の椅子は満席で、折り返すようにまた別の場所に座席が設定されている。やれやれと腰を下ろしとりあえず私はトイレへ
もどってくると、列は少し前進したようで座ってる場所が移動していた。
店員さんが時々店の中から出てきて待ち行列の人たちに名前とか同行人数とかを聞いてメモ書きしては店内に戻っていく。
で、お席があいたら「3名でお待ちのオバマ様」とかいうふうに店内へと案内がある。
すると、「おぉ。きたか〜」みたいな感じで行列の先頭の3人が入店。残された人々は誰からの指示もないのに粛々と座席を移動し、先頭へと詰めて行く。
なんかねぇ〜、その整然とした動きにわたしゃ感動しましたよ。
けっこう、ひんぱんに細切れに入店案内があるもんだからその都度ちょこまかと腰を浮かして移動しなければいけない。デパートで買い物した大きな袋を持っている人もいれば、出張中なのかスーツケースをひっぱてる人も
一度など、若者グループが隣の座席が空いたのに詰めないことがあった。
それは、おしゃべりに夢中で気付いてないようでもあり、「うぜぇな〜」みたいな感じで無視しているのかも、という風もありどちらともとれた。
あたりは、「ちょっと、席を詰めてよね」みたいなビミョウな空気が流れたけど、あえてそれを声に出す人はいない。
だってね、こんなご時勢だもの、ヘタに注意したらどういうメにあうかわからないもんね
ワタシ的にはちょっとイラっとしたけれど、若者一人がそれに気付き「おぉ〜いかん、いかん」みたいな感じであわてて席を詰めたので「なんだ、フツーの人じゃん!」とちょっぴり和みましたね。


店の入口に近づいたのでショーウインドーを確かめることができた。
ひつまぶしの他に普通にうな丼や長焼き定食というのもある。
長焼き定食というのは、蒲焼とご飯が別々に出されるようだ。
う〜ん、ワタシはこっちの方が好みかも…


とかなんとかしてる間に、じきに順番はめぐってきていざ入店。
うわ〜、店内広いんですね。HPによれば席数90とある。
ほとんどの人がひつまぶしを食べてますよ。
ワタシは長焼き定食も気になったんだど、席に座りメニューをサッと見て
「じゃ、アレね!」という風な視線をツレアイがワタシに投げかけたものだから反射的に頷いてしまった。
「ひつまぶし二つ!」
まっ、いっか。かねてよりの計画通り。


注文するとやっと少し落ち着いて椅子に深く腰掛けなおしたら、ツレがだまってワタシの鼻先にメニューの裏を差し出す。
ナニ?これを読めとな…
視線を落とすと、そこにはひつまぶしの食べ方の説明が
なになに、まずおひつの中に十文字の筋目を入れろと
そして1/4ずつよそえとな
まず一善目はそのまま食べてうなぎを味わう
二膳目は薬味を入れて楽しむ
三膳目はついてきたツユをかけて
そして四膳目はお好きな食べ方で
ふむふむ
これ、ここにあるように


あたりを見回すと、デパートの平日のお昼ということで中高年の女性客や高齢のご夫婦らしきふたり連れが多い。
席数は多いが、ほとんどがひつまぶし目当てだから座席の回転も早いのだろう。


こんなに書いても、まだひつまぶし食べてないよ〜
どうなってんだ!
でも、もうこれ以上はひっぱらんからね。


結論を先にいえば、私が一番おいしく感じたのは二膳目の薬味たっぷりまぜたやつ。
お茶漬けはそれほどハマらなかった。
最後にちょっぴり食べればいいかなって感じですかね。


えっ?たったそれだけですかって
ん〜ワタシの中では名古屋コーチンの方がはるかにポイント高かったです。
お酒も飲んだからかな
ひつまぶしの方は、こういう食べ方を教えてもらったって感じかな。
いえいえ、充分においしくいただきましたので、皆様も一度お試しされてはいかがでしょうか〜
今度名古屋へ行ったら、たぶんまた食べるんだろうな、ひつまぶし。