現実逃避−グルメ編その3

名古屋二日目
今日は昼過ぎには帰途につかなければいけない。
このまま帰るわけにはいかない二人であった。
我々には遣り残したことがある。
今日のお昼こそひつまぶしを食べるぞ!
今日は平日だし、早めに行って絶対、ぜったい、ぞえったぁい食べるのだ。
外は寒いし、昨日歩き回ってけっこう疲れたし、今日の午前はゆっくりとデパート見物でもすることに。
これはお昼のひつまぶしを逃さないための布石でもある。
そうそう、デパ地下も探検したいしね。


朝食はホテルで
その後喫茶店へ行く予定だったので、ここはフツーに和食。
前夜にホテルのすぐ近くに歴史のありそうな趣きのある喫茶店を見つけたので、そこへ行こうということに。
前夜はすでに閉じていたので
で、行ってみましたが…
夜みると趣があるような気がしたのですが、朝みるとあまりにも街並みになじんだ古び方がスゴすぎてヨソモノを排除しているような雰囲気、もしやハズレかも?みたいな予感もあり…結局、気が小さい二人はここを通過。
もしハズレの珈琲を飲まされたり、てんこ盛りのモーニングサービスを出されたりした場合、お口なおしに2軒目へ回るという気持ちや体力、経済力、時間の余裕がないので、ここは慎重にならざるを得ない。


とりあえずデパートの方へ向かってブラブラと歩く。
神戸で有名なとある珈琲店の支店が目に入った。
名古屋の喫茶店文化とは異なるものなのかもしれないけれど、珈琲自体はおいしそうな雰囲気もあり、正統派喫茶店でハズレなしと見てそこに入る。
やれやれ〜
珈琲飲みたい、飲みたいと思っていたけど、いろいろあって二日目にしてやっとありつけた珈琲でした。
中は壁もテーブルも椅子もチョコレート色したどっしりとした木製で、同様のチョコレート色の仕切りにかこまれたボックス席に座ると昔の汽車に乗ったような雰囲気。
T岡ではすでに喫茶店文化はすたれつつあるので、こういう店はなんだか懐かしい感じがする。
出された珈琲はフツウにおいしかった。ブレンド550円もしたけれど…
名古屋じゃ、これが相場ですかね?
神戸の相場なんですかね?
旅先ということも忘れ、思わずまったりとくつろいでしまい、さてデパートへデパートへ


デパート文化もT岡ではすでにすたれているので、都会のデパートはワクワクする。
私が好きなのは、食品、食器・台所用品、雑貨、文具などの売場。
婦人服飾などは店員さんに上から下までジロリと一瞥されるとなんだか落ち着かないので、なるべく近寄らないようにしている。
地下の食品売り場を3周ぐらい周り、何も買わないままに階上へ行く。
食品売り場は食べなくても、買わなくても、見てるだけで楽しい!
そういえば、試食コーナーはなかったような…これも不景気のせい?


台所用品のフロアではいたるところで割引セールをしていた。
おっ、ツヴィリング J.A. ヘンケルスの店も割引している。
ちょうどターナーが壊れてたので新しいのが欲しかったところ。
シンプルで頑健そうなターナーが割引されていたので、それを買うことに
しかし、ヘンケルスで刃物を買わないというのもなんだかバカみたいだし、いろいろ物色してチーズナイフも一緒に買う。
いつも愛用しているのはウェンガーのスナックナイフ
これは切れ味がよく、トマトやオレンジ、桃などにマコトに都合が良い。
チーズもOKなんだけど、この際チーズ専用があっても良いではないか。
ツレは鼻毛切りを手にとって興味深げに見ていたけれど、正札を見てあわてて棚に戻していた。


ツレがチェックしたいフロアも行ったり、けっこう活動的に探検する。
しかし、文具売場がないではないか!そういえば、本屋もない。
こんなデパートってあり?最近はそうなの?
あっち行き、こっち行き、ひつまぶしのことはすっかり忘れてデパート探検に没頭する二人。
こんなんで、ひつまぶしにありつけるのか…