金沢を侮っていた…
昨日、夫婦休日の2日目にして最終日
かねてよりの計画どおり、ラ・フォル・ジュルネ金沢「熱狂の日」音楽祭2008へ行くことに。
昼過ぎに家を出て電車で金沢へ
金沢へは、車で行くことが多いけど、本日のイベントは駅前界隈であるということと夕暮れ時になったら久しぶりに二人でイッパイひっかけようという目論見。
天気もよく気温も上昇、それに伴い気分も高揚していくのがわかる。
金沢駅で改札を出るとすぐに女性コーラスグループの歌声が耳に飛び込んでくる。まわりは人垣だ。チラッと横目で見つつ、音楽堂へと足を急がせる。だって当日券を買わなきゃいけないんだよ！
駅の外へ出ると、今度は男性コーラスグループらしき一団がやってくる。
あの白い上着と蝶ネクタイはどう見たってそうでしょう。昔のダークダックスみたいだよ。（古っ！）
石川県立音楽堂は初めて来たけど駅の真ん前にあるんだね。
たくさんの人が出入りしていて、すごい混雑ぶり。
ボランティアスタッフも大勢いて名札を下げてはいるもののこれといった仕事はなさそうで、雰囲気を楽しんでいるっていう感じかな。
でもって、正面のチケット売場へ直行。
ががががが
がぁ〜んん！！
本日の全てのコンサートのチケットは
全部 全部 全部 完売
と、なっているるるるるぅぅぅぅ
ひゅぅぅぅぅぅぅ
一瞬でブラックホールに吸い込まれていくような気分になった
ツレアイの横顔をチラと見ると、こちらも呆然としている。
普段、自分の勤務先で開催されるクラシックコンサートのチケットが、なかなか売れないから侮っていたんだね。
金沢、ＧＷ、ラ・フォル・ジュルネ、そしてベートーヴェン
売れる要素満載だったんだ…と、気付くもアトのマツリ
むむむむむ
しょうがいないから、駅地下イベント広場で高校生の吹奏楽があるというのでそっちへ移動。ちょうど始まるところでオープニングとして歓喜の歌をアレンジしたファンファーレが鳴り響いている。
しかし、ベートヴェンにちなんだものは最初だけでその後はサイモンとガーファンクルの曲をアレンジしたものだった。いきなり「明日へ架ける橋」のサビの部分をソロで演奏されてぐぐぐっときてしまう。この曲を聴くと条件反射的に泣きそうになってしまうんですよ…
その理由は…
でも、泣き出す前に次々と曲調は変わっていく。
吹奏楽部員の家族や友人らしき人たちが写真をとったり、手拍子をうったりとアットホームな雰囲気の中、あっという間に演奏は終了。
私たち夫婦はこのアトどこにも行くアテがないのであった。
しかし、時間はたっぷりある。気をとりなおして映画でもみることに
ＧＷということで、お子様向きのものが多いなか時間的にタイミングがあうというだけで選択した映画の話はあまりしたくない… (^^;
しかし、映画を1本みている間にお待ちかねの夕暮れ時となってきた。
かねてよりツレがメボシをつけていた居酒屋へと急ぐ。
おっ！ここですか！？
タタズマイといい、店先に出されている「本日のおススメ」のお品書きといい、なかなかそそられるお店ですね。
扉を開けた瞬間、カウンターにギッシリ座っているお客さんたちが目に入る。
いやぁな予感。お店のおねぇさんが「ご予約の方ですか？」と声をはずませる。「いえ、違います…」すでにツレアイの声は弱々しく上ずっている。
おねぇさんの表情はみるみる申し訳なさそうな感じになり「今日は、いっぱいなんです…」と、最後まできかなくても事情はよぉくわかりましたわ
なんか、テンションがイッキに上がったあと奈落の底に突き落とされたようで…アップダウンの激しい日だ。
すごすごと行くアテもないままそのお店をアトにする。
もう、こうなったらＴ岡に帰ってよぉ〜く知ってる地元の店で飲んだ方がいいか？と、一瞬思ったけど、それはそれでなんだか悔しい。
アタリにはガイドブックを手にした旅行客らしいカップルが何組も行きかっている。
そうか…ＧＷの加賀百万石の金沢だもんね。
もう、やっつけで安そうな（あらゆる意味で）居酒屋に入る。客席のキャパシティは充分にあるようで、すぐにお席へと案内してもらった。
やれやれ、やっと生ビールにありつける。
なんだかなぁ、予想していた大人の休日とはずいぶん違った感じになった。
ベートーベンのピアノソナタや交響曲を聴き、おいしい地物の魚をだすイキな居酒屋でイッパイやる。なんだか雑誌の特集記事のようなひと時になるはずだったのに。想像と現実の間にこんな格差が生まれようとは！
と、こう書くとなんだかミソクソですが、まっそれなりに楽しくはありました。よかったことは居酒屋のお勘定がとっても安かったこと！安いにはそれ相応の理由があるんでしょうけど…
ＧＷ、いろいろやるべきこともあるんだけど、そっちの方はなかなかはかどらない。現実逃避して、こんなくだらないことを長々と打ち込んでしまったワタシ。明日は連休最終日だ！
