[NPOとか]どうやって指導すれば…

なんか最近、メイトのイメージを下げるようなことばっか書いてるなぁ…
と、しばし反省。
あれができない、これが不満だ、とかなんとか
ウチのNPOの主旨からいうと、私のような立場のものがそんなことを言ってはいけないのだ!



とは言っても、なんの予備知識(障がい者雇用)もなくこんなことに首を突っ込んでしまった自分。実際に現場で仕事をしていると、戸惑うことや驚くことは多いのだ。


最初に理事に、「二人で一人と思えばいい」と言われたのを鵜呑みにしたのもバカだった。私は単純に時間当たりの生産性が普通の人の半分なんだと思ってしまった。全くその言葉通りに。しかし、そんなわけはないのだ…
気長に指導し、常に見守り適切な声掛けをたえずしていないと、思ったように作業ははかどらない。ということは、二人で一人分の仕事をさせようとすると、そこには健常スタッフが常に介在していなければいけない。
知的障がい者のことをよくご存知の方からすると、そんなことは当たり前かもしれないし、よく考えれば想像つくものを、全くの世間知らずだったわけだ。


とかなんとかグダグダ言っても、彼らは毎日わずかながらも成長している。開店当初から比べると、作業の内容も多岐にわたりスピードも速くなった。やはり気長に指導しないと成果は上がらないのだ。
その他にも「なんでもやらせてみればいいんだ」と、言われたことがある。
知的障がい者でも、できる仕事はある。何もできないわけでなない、と
最近思うことは「できる」と「できない」は表裏一体であるということ。
「何にもできないんだ」と思って接していると、いろんなことが「でき」て驚かされることがある。でもだからと言って「なんでもできる」わけではない。調子にのってあれもこれもとやらせてみると、とんだしっぺ返しを食う。そして注意深く観察すると「できる」と思っていたことも雑だったり、完全でなかったりする。少しでもできそうなことを、どうやって指導してのばしていくのか?どうやって不完全なものを完全なものにするのか?それとも実は、元々そんなに完全なことは必要でないのかもしれない。仕事を出す側が完全さに縛られているだけなのかもしれない。少しぐらい窓が曇っていてもいいじゃないか…


と、いうことで問題は指導力不足ということなのだろうか…
あとひとつ、大きな問題は安定経営する上での健全な収支。
ウチはパン屋なので収入はパンの売上げしかない。
当然、収支計画にみあった売上げ目標というものがある。
この目標を達成するのと、メイトにたいする決め細やかな指導と、どちらを優先するのか。現状では、決め細やかな指導をしつつ売上げも追う、というのはとっても厳しいことなのだ。だからつい、あれができない、これが不満だ…と口をついて出るのだろう。


課題は多い。


ちなみに【独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構】では障害者雇用のためにいろんな助成金制度があります。
その中に【業務遂行援助者の配置助成金】というのがあり、ウチのパン屋は一応これを受給しております。
業務遂行援助者というのは↑に書いたような業務の指導をするための人のことです。
詳しくはここ