養護学校の進路研修会−その7(おしまい)−

えんえん続くよ…
そろそろ最終回にせんとね。しまりが悪いや

私の言っていること…「働くからには辛いこともある」とか「大切なのは『働く意志』」とかいうことは、知的障がい児の親御さんからすると厳しいことのように聞こえるかもしれない。
はなから「障がい者に、それだけのことを求めても無理…」と思う方もいらっしゃるだろう。私のことを現実を知らないお調子モンだと思う方も…


しかし、一口に知的障がい者と言っても障がいの種類や程度はさまざまだ。重度の障がいを持つ人に無理な要求をしているわけではない。障がい者であっても働くことができて、その意欲のある人に対して就労の場を提供していこうというのがウチのNPOの目的だ。そしてウチのパン屋では、スタッフとメイトが協力しあって売り上げをのばしていかないと、お互いの賃金を確保できないことになる。それぞれがマジで働かないと、やばいことになるのだ。


今回の事例紹介を聞いていて感じたことは、作業所とウチのパン屋は全くありようが違うということ。これは、あたりまえのことではあるが、実際に作業所職員の話を聞いてつくづく「全然別物だ!」という思いが深まった。作業所での職員の役割は利用者(障がい者)にいかにして作業をさせるかという工夫と管理。請け負った作業は利用者がするのであって、職員がするわけではない。利用者にモチベーションをさげさせずに、そして楽しい気持ちも持たせながら作業をさせる。それが、職員の役割なのだろう。
ウチはフツウのタダの町のパン屋であるのだから、健常者であろうと障がい者であろうと、目的は同じでたくさんパンを焼いてたくさん売る!これにつきる。そのための作業内容はちがうけれど、目的は同じでなければいけない。
さらに、最近強く思うことであるが賃金をもらって働く以上は職場の「お客さん」であってはいけないのだ。チームの1員として、なんらかの役割をになってこその従業員である。


などなどと、今回この研修会に参加させていただいたおかげでいろんなことに気づいたり、考えさせられたりするよい機会となった。職場の「お客さん」に関してはまたいろいろと思うところもあるのだけれど、それはまたいつか


時間がきてフリートークは終了となり、閉会のために元の大会議室に戻っていったが、他のグループの部屋はなんだか満員のようだった。やはり養護学校卒業後の進路としては、一般就労よりは作業所を選択する(せざるをえない?)子どもたちが多いのだろうか…
ふと、自分たちのやっていることは意義のあることなのか?とかすかな疑問が頭をよぎった。う〜む、若干消化不良のままに今回の報告は完了