老いとは…

最近、新聞を読むのが億劫になってきたなぁ…と、思っていたら なんのことはない、老眼が進行していたのだった。郵便物の細かい字もわからないし、通帳に並んでいる数字も危うい。
ためしに百均で老眼鏡を買ってみたら、すこぶる具合がいい。ださいけど緊急的処置は必要だ。もうひとつ買ってきて、ウチと職場のPCの前においてみた。しかし、加速的に悪化してきているようで、もはや自分の書く字もおぼつかない。どこまで行くんだろうぅ〜


どうせなら、かっちょいいメガネをかけたいので、ツレアイのボーナスで買うことにした。今までメガネの世話になったことがないので、なんか新鮮な感じ。


と、いうことで、ツレと二人でメガネの量販店をのぞいてみた。
当然、私は裸眼であるがツレのほうはメガネをかけている。「店長代理」の名札をつけた若いニィちゃんがサササと、ツレに近づいてきて
「ごらんになっている間に、そのメガネをクリーニングさせていただきます。サービスですので、ごゆっくり商品をごらんください」
ツレは無抵抗にメガネをわたしている。しかし、メガネをはずしたらほとんど見えないんだよね。ごゆっくり商品をみるどころぢゃないよ
で、さらに
「鼻パッドも汚れてきているようなので、取り替えさせていただきます。いえっ、無料ですので」これにも無抵抗で従う。
すっかりきれいになったメガネをかけたツレに
「今日は、どのようなメガネをお求めですか?」
この間、私は解き放たれて、あっちフラフラ、こっちふらふら
「今日は、あのヒトの老眼鏡をさがしにきました」
「へっ…」


そんなに固まらなくっていいじゃんかよぉ
想定外の展開だったのかねぇ店長代理くん


「えっ、いや、あのっ、老いというのは、ダレにも訪れることですから、これは逃れられないことです」


なんなんだよ、そのセールストーク
この店には老眼鏡をおいてないのかよぉ
こんなニィちゃんからメガネを買う気にはなれんので、さっさとお店を出て行った我々夫婦でありました。