助成金発掘ツアー

きのうの結果報告です。


■まずトライしたところは
独立行政法人 高齢・障害者雇用支援機構
http://WWW.jeed.or.jp/
その都道府県支部(?)である社団法人富山県雇用開発協会


【障害者作業施設設置等助成金
<前提>傷害者を常用労働者として雇用する事業主が、障害を克服し作業を容易に行うことができるよう配慮された施設または改造等がなされた設備の整備を行う場合に、その費用の一部を助成するもの。


施設、附帯、設備と3つあります。
わかりやすい例として
施設:クルマ椅子の人のために作業場にスロープをつける
附帯:視覚障がい者のために階段に点字ブロックをつける
設備:聴覚障がい者のためにブザーの音を大きくしたりライトを点灯させるなどした作業機器


例を見てもわかるように、身体障がいの場合は申請理由がわかりやすい。知的障がいの場合はどうか?私たちは賃借予定の店舗をパン工房として改造・設備工事をする予定だがその内容が「障害を克服し作業を容易に行うことができるよう配慮されている」ものであれば工事費の申請はOK
図面はもう仕上がっているのだが工夫した点といえば、その広さ。知的障がい者が作業する際は指導したり手本を見せたりする人が介在することもあるので通常の作業スペースよりも広い場所を確保した。また動線も複雑なものではあまりおもしろくない。しかし、そういう意図があってもなかなか直接的に申請理由としては認めてもらいにくい面がある。前例のないものをあえて申請して初の事例にする、という冒険もあるけれど…
申請の添付書類も膨大でなかなか大変なのでした。
また、この助成金は売買契約の前に申請する必要があり(認可否によらず、なによりも先に申請しておかないといけない)計画的にコトを進めないといけないものなのです。と、いうことは今になってわかった… (T_T)


以上は第1種の助成金で第2種賃借というものもある。
<前提>傷害者を常用労働者として雇用する事業主が、障害を克服し作業を容易に行うことができるよう配慮された施設を賃借により設置する場合に、その賃貸料の一部を助成するもの。


う〜む、第1種、第2種とも「ごあんない」を熟読して慎重に申請に挑みたい。


もひとつあります。
【業務遂行援助者の配置助成金
<前提>支給対象障害者の雇用管理のために必要な業務遂行に関する援助及び指導の業務を担当する者(業務遂行援助者)を配置する事業所
かつ、業務遂行援助者の配置を行わなければ支給対象障害者の雇用の継続を図ることが困難な事業所
このような事業所に対して、業務遂行援助者を配置するための費用の一部を助成するもの(という解釈で正しいのかな?)


■つぎトライしたところは
独立行政法人 雇用・能力開発機構
http://www.ehdo.go.jp/
富山センター

中小企業基盤人材確保助成金
基盤となる人材を雇い入れると、賃金の1年分について一定額を助成する制度


おぉぉ〜基盤人材とは、まさしく私のことだよ。何々、「事務的・技術的な業務の企画・立案、指導を行うことが出来る専門的知識を有する者」専門的知識があるかどうかは不明だけど、それをやるエネルギーとハッタリはあるよ。「部下を指導・監督する業務に従事する係長相当職以上の者」それそれ、自分じゃナンにもしないくせに人には「あれしろこれしろ」言うのが私の本分だ。しかも年収350万以上ですと?この助成金を利用して350万もらうんなら誰にもモンクは言えんだろう、ガハハ!他の条件もぴったりだし。よし!担当者にアタックだ!
熟年男性の担当者は人あたりもよく親切そう。まず「あけまして、おめでとうございます」と新年のご挨拶をされましたよ。「名刺をお持ちですか、ほぉほぉワタクシはこういうもので、はぁはぁNPOですか…ささ、どうぞお座りください」
そして、なお一層にこやかに「まず、結論を先に申し上げますと、この助成金NPO法人は対象外なんです」
へっ!?なんですと!
「ま、せっかくお越しいただいたので、内容のご説明をさせていただきますね」


「いいです、もう」

…とは、とても言えなかった。担当氏いそいそとリーフレットを広げて話始めている。その内容を聞けば聞くほどいいろいろな条件がぴったり合致する。NPO法人であるということを除いては…む、むなしい、むなしい30分であった。
まぁ、しかしその他の助成金情報も教えてもらったし、「どんなNPOなんですか、ははぁ」と関心を持ってもらえたし、立ち去る時には「がんばってください!」と激励されたし、これはこれでヨシとしなくてはね。


ということで、2007年1月5日金曜日 北陸の冬にしては珍しい快晴のもとT山駅周辺をウロウロとした第1回助成金発掘ツアーは終了しました。
用語の説明など一部はしょってありますので、詳しいことを知りたい方は各HPをごらんくださいませね