14才の母

今日も見ちゃった!14歳の娘とともに〜
未来ちゃんが養生とって入院している部屋に出産間近の戸田菜穂が入院してきた。
すでに子どもは二人いる設定。しかも下の子はまだ幼いよ。年子なのね。
で、その彼女が陣痛をむかえる。陣痛の激しさに息をのむ未来。未来が14才で未婚であることを知っている上で戸田菜穂は語る。
「出産は誰も助けてくれない。お医者さんも看護師さんもこの痛みを和らげてはくれない。だから子どもを産むっていうことは、若い人でもトシいってる人でも、結婚しててもしてなくても、お金持ちでもそうでなくてもみな平等なの。ひとりで頑張って産むしかないの」
(的なニュアンス。厳密には違うかも…)


2回の出産経験のある私には、とっても同意できる内容であった。このドラマ始まって以来のしゅっごく納得のいく台詞
と、ともに一人目の出産を思い出した。


私のバヤイ前々日の就寝時より陣痛が始まった。ずき〜ん、どし〜ん、と腰が痛む。でも一人目は出産がなかなか進まないことを事前学習していた私は、そのことを誰にも告げず(里帰り中で両親、祖父と襖繋がりで寝ていた)ひとり痛みをこらえていた。居間には古い柱時計があり、ボーンボーンという時を告げる鐘の音と、陣痛の回数を数え「まだまだやなぁ〜」と一人合点していた。あまりの痛さに寝付けなかったが、そのうち痛みがひいたか明け方には寝ていた。起きてすぐ母親に「そろそろ来たよ」と告げる。すぐタクシーで産婦人科へ直行。「ん〜来てますね。でも、まだしばらくかかりそうだね。一度帰りますか?あっそう。じゃ午後から来てね」とお医者さんはいたって呑気そう。で、実家に戻り入院グッズを最終確認。母がお風呂の準備をしてくれてたので入浴もする。そのとき夫は、なんと研修で出張中。ケイタイのない時代なので連絡とれず。戸田菜穂も言ってたが夫はなんの役にもたたないのであった。お昼をたべてまたまたタクシーで病院へ。この頃は陣痛はいったん遠のいてわりかし元気。その日の午後に母親教室があり出産前に最後の参加を予定していたので、そのまま参加。みんなラマーズ法の練習をしていた。婦長さんが「もう陣痛がきている方もいらっしゃいますが」ウソ!マジ?みたいな目で参加者一同私を見る。恥ずかしいような誇らしいようなビミョウな気分。


夕方になり、やっと母がきてくれる。「赤ちゃん、生まれてきてやね!」と、とってもうれしそう。彼女にとっては5人目の孫である。私は分娩待機室に入り時々くる陣痛のためにムッツリしている。夜9時を過ぎて陣痛が本格化。「腰、もんでぇ〜」と初めて弱音をはく。サイドベッドで寝ていた呑気な母が飛び起きて「ここけ?ここけ?」と腰をなでまわす。「ん〜そこじゃないんだけどなぁ」と思いつつも陣痛がきている間はクチも聞けない状態なのでガマンがまん。陣痛が去った後「ここをこうしてこうしてね」と母に指示。「きたよ〜」「それ〜」と二人でがんばること5時間あまり。途中、助産婦さんが何度か様子をみにきてくれる。そして、いよいよ〜


分娩室に入ってからは早かった。フン、フン、ポン!あ〜スッキリっていう感じ。


戸田菜穂の台詞に納得したのは、自分が陣痛に苦しんでいる間に思ったことを思い出したから。それは「今、この瞬間にも世界中にはがんばっているお母さんがいる。自分もがんばらなくちゃ」ということだった。そして願ったことは「世界中のがんばっているお母さん、どうか私に力を与えてください」ということ。そのことをずいぶん長い間忘れていた。最近どうも大変なのは自分ばっか、こんなに疲れているのに誰もわかってくれない、テキなモードに入っていたことを反省。世界中のがんばっているお母さんに向かって、顔をあげて胸を張って堂々といこうじゃないか〜!


と、いうことで、もぉ寝ましゅ