30代が危ない!…らしい

冷めた20代と、アツイ40代との板ばさみで、今、30代が危ないらしいです。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/news/20061003dde012040035000c.html

「みなさんの30代はどうでしたか?」と、ワタシの入ってるグループのMLにあったのでせっかくなのでブログの方に書くことにした。Nさん、ごめんね〜ネタありがと!


20代は就職、結婚、第一子誕生と悩むヒマなく前進していった時期だった。
30代は2人の子どもが、保育園、小学校、中学校と成長し仕事においても大きなプロジェクトをまかされるなど、体力も使うし責任も重くなっていくというタイヘンしんどい時期であった。
だんだんと会社でも自分に求められるものが肥大化していき、それは質ではなく量だったような気がする。その量をこなしきれなくなって結局、仕事の最前線からは退いた。退く直前はクライアントとの打ち合わせ前になんにも食べられなくなったり、夜中に動悸が激しくなって眠れなかったり、婦人科系統の調子が悪くなったりと最悪の状態だった。とにかく納期までに仕事がマにあわないんじゃないかというプレッシャーはかなりのもので、元々タイトなスケジュールの厳しい仕事をどうして2人の子持ちにさせるかなぁ、と今なら思う。遅くに帰ると、まだ幼かった娘が寝付かずに泣いていることもよくあった。ワタシがもっとナイーヴなヒトだったら心の病になってたかもね。
退くと決めたら、なんか敵前逃亡したような敗者の気分が少なからずあった。ヒトにはそれぞれ持って生まれた ぶ (分ですか?)があって、それを越えることはできないんだ、と自分に言い聞かせていた。


私は特別仕事に執着してたいたわけではない。それほど社会的意義のある立派な仕事をしていたわけではなく、世間一般並の給料をもらってごくごくフツウの仕事に就いていただけである。また、どうしても家庭にはいりたかったわけでもない。コレと言った、希みや願いや野心みたいなものはなく、ただ日々の生活を営んでいただけ、と言ったらいいか。こういうふうに言うと、えらく後ろ向きというかネガティブな感じがするけれど、成長期の子どものいる家庭生活を営むということは、それだけで日々成長前進しているものなのである。親もかなりのエネルギーを使う。30代で子どもを育てながら仕事を続けている女性の大半は、そういう感じなんではないのかなぁ…と、自分の勝手な解釈ですが。


そういうふうにして、何もかもイッパイイッパイの生活を一回リセットしようと決めたとき、私は37歳だった。その後の計画も展望も何もないまま会社をやめた。家庭における収入は半減したわけで、それなのにローンを組んで家を建てる計画も進行中。子どもの教育費もかさんでいくだろうし、心配ではあったけど、そのまま仕事を続けていくのはかなり困難な状況だった。連れ合いも反対はしなかった。2人とも深刻に考える余裕すらなく、なんとかなるさ、と思っていた。今にして思うと、10年前のそのころは私の人生のある意味ドンゾコ時代だったんではなかろうか…