−個人情報保護法−学校現場に不便さ

という記事が、今日の朝日新聞に載っていた。
先日、個人情報入りのUSBメモリーを紛失した女性教諭のニュースがあったばかりなので思わず、反応してみた。記事には教育関連企業が高校、大学(短大を含む)の進路指導担当者らに実施したアンケートの結果をまとめてあった。

個人情報保護法施行後、多くの学校が不便さを感じており、自由意見では「連絡網、同窓会名簿ばどの作成が困難」「(学校の)HP上での生徒の顔写真の扱いにより慎重になった」の声が寄せられた。

高校生が参考にしやすい先輩の「(大学での)成績や評価、資格、卒業後の進路」といった情報について、「積極的に提供している」とした大学は17.6%から2%に激減

調査を担当した進路ガイダンスなどを手掛ける「ライセンスアカデミー」進路情報研究センターの山野智彦さんは「法の施行からまだ1年半しかたっておたず、現場は混乱している。特に進路選択に役立つ情報が制限されてきており、高校側も卒業生のネットワークづくりなどを促して対策を進める必要がある」と話している。

…だそうです。
小中学生の保護者の意見(ワタクシのことですが)としては、クラスの連絡網がなくなったというのはけっこう不便で、個人情報の保護というよりも、逆に知らないことにより不安な気持ちにさせられます。連絡網がないばかりでなく、クラス名簿もわからないので自分のクラスにいる子どもの名前がわからないのです。学校からの帰りが遅くて心配になっても、電話番号のわかっている少数のお宅にしか尋ねることができません。特にクラス替えのあった直後の低学年の児童などは、ハッキリいって放課後の行動など親にも全くヨメません!
また同じクラス、同じ学年の親同士の横の連携がとりにくくPTA活動も退行気味。PTA活動がキライな親には歓迎すべきことかもしれないけど、子どもが学校へ行っている以上、さけては通れない半強制的ボランティア活動(と、言ったら言葉が悪いか…)。子どもが在学中は、みんなで少しづつその活動を担ってほしいものです。
記事には「学校のHP」の問題がでていましたが、PTAが発行する広報誌も同様。一昔前は運動会の写真などに子どもの活躍シーンの写真が載るとさぞ親御さんもうれしかろうと、広報委員もちょっとしたサービス精神を発揮したものですが、今や学校側のチェックであれもダメこれもダメ。結果、紙面からイキイキとした子どもたちの活動の写真は排除されているのです。「地域の教育力」などということがしきりと言われているのに、学校や子どもの様子が伝わりにくくなっている。
こんなんでいいのかなぁ〜