県立高校進路学習会その2

きのう講師(はずかしいなぁ)として自分の職業体験を高校生に話してきたけど、その続き…
ワタシの話を聞きにきてくれたのは、12人ぐらい×2コマ。8割ほどが男子生徒でありました。あらかじめ生徒諸君からの質問表を受け取っていたわけですが、みんなの気になることは収入、勤務時間、職場の雰囲気、キツイの?みたいなとても現実的なこと。なんか、あの質問表をみていると「将来に対する夢」よりも「恐れ」みたいなものをヒシヒシと感じるのであった。自分が一人前の大人としてちゃんとやっていける日がくるのか?みたいな、「恐れ」


などと、感じ入っておると今晩NHKスペシャルで【急増〝働く貧困層〟】という番組をやっていた。働いても働いても豊かになれない「ワーキングプア」なる階層が日本の全世帯の1/10近くあるらしい。しかも、そういう家庭で育った子は十分な教育を受けられなかったり、親に育児放棄されたりして、貧困層から抜け出すことができない。番組最後にしゃべっていた学者は「沈殿している」と表現していた。オソロシイ…
だいいち「ワーキングプア」なんてシャレタ言い方している場合じゃないのでは?


昨日の高校生諸君と「ワーキングプア」と全く無関係であると思いたいのだけど、そういう階層を生み出してまた再生産していく社会の一員であることを考えると、とても複雑な気持ち。「ワーキングプア」の存在や問題は、なかなか気づきにくいものだと製作サイドは言っていた。ワタシは知ってしまったよ、この番組見ちゃったから、どぉすりゃいいの?