[NPOとか]ふざけて女性に抱きつく

毎日いろんなことがありすぎで、頭の整理が追いつかない。
でも、ここはひとつ忘れんうちに書いておこうと思ってることがある。


先日ウチの事業所で実習をさせてほしいと、とある作業所から職員と利用者が連れ立って見学に来られた。
二人とも若い男性で、ちょっと見にはどちらが職員でどちらが利用者かはわからない。(その利用者さんが、ちょっと見には障がい者と気づきにくいという意味で)
でもって、その職員の方が
「彼は、時々ふざけて女性に抱きつくことがある」
と、アッサリといわれたそうで
応対していたのは私ではなく、別のスタッフで私は又聞きなので、この辺のニュアンスはちょっとビミョウかもしれないけれど、いずれにしてもあまり重大な問題ではないように告げられたらしい。


な、なんやとぉ!?「ふざけて」「女性に抱きつく」ですと?
「知的障がい者」が「ふざけて」することなら、なんでも許されるのか?
少なくとも、応対したスタッフも私も「そんな人はウチの事業所では受け入れられない」と思っている。
ウチの事業所は、パン屋、レストラン、コロッケ屋と全てお客さん商売。
お客さんだけでなく、スタッフにもメイトにも女性はいる。
また、彼が実習中の行き帰りの道中もある。
どうも、この件に関しては男性の意見と女性の意見にビミョウな温度差があるようだ。
私たち女性は、相手がたとえ「ちょっとふざけた」だけにしても「悪気はなかった」にしても「知的障がい者」だったとしても、いきなり男性に抱きつかれたりすると、とても不愉快でありショックを受けるものである。
自分より体が大きく、力もある相手からそういうことをされると、恐怖すら感じることもある。
私には高校生の娘がいるが、そういう人が働いているとわかっているお店にはきっと「行ってはいけない。近寄るな」と注意するだろう。
その人自身に罪があるかないかということより、娘が傷付いたり、ショックを受けたりするのを予防するためだ。
もしかしたら、娘はそういう体験をすることにより男性不信に陥るかもしれないし、障がい者に対して偏見をいだくかもしれない。


と、私がこれだけ考えたり、感じたりしているのに、作業所の職員さんは別段それがたいした問題ではないかのように扱っている。
作業所の中では、それは許されている行為なのか?
だれもそういうことに対して拒絶反応を示したり、強く叱ったりはしないのか?
そのままで、一般社会で許されると思っているのか?
その人に働くな、と言っているわけではない。
しかし、その人にあった職場というものがあるだろう。
また、その人のそういう悪いクセを直すのが先であろう。
「ふざけてる」だけだから、という軽い気持ちでとりなす周りが、彼に何度もそういうことを繰り返させているような気もする。


私の言っていることは、あまりにも健常者よりで、ものの善悪の区別がつきにくい障がい者にとっては厳しすぎることなのだろうか。
しかし、ウチのNPOで運営している事業所の営業上、そういう人をおくことはあまりにもリスクは高すぎる。
いろいろなことから判断すると、やっぱりそういう人は「受け入れられない」と思うのだけど…