お座敷ワークのココロミ

八尾「おわら風の盆」も終わり、10日ほどたってしまった。
聞くところによると、地元の裕福なお宅では踊り子に花を打って自宅の座敷で踊ってもらうらしい。
「お座敷流し」とでもいうのだろうか。ビジターでそれを体験した人が「間近でゆっくり堪能できてとてもよかった…」と感激してたという話を伝え聞いた。
で、はたと 「お座敷流し」があるのなら「お座敷ワーク」があってもいいじゃないか!


芸妓や幇間遊びに飽きた御仁がターゲット。ワークチームは最低4名(進行1名、ファシリテーター1名、機器操作及びタイムキーパー1名、サクラ1名)
お座敷にあがるとまず進行係とサクラによりアイスブレイクを2つ、3つ。その間に床の間にスクリーンを設置しプロジェクターの準備。場がなごんだところでパワポで「本日の課題(おまかせ)」をファシリテーターがレクチャー。サクラが適宜、愛嬌のある突っ込みをいれる。進行係は酒盃がカラにならないように配慮する。


一同、課題の共有がなされた頃を見計らって身体を動かすワークにうつる。この頃になると、お酒の効用もあり饒舌になる人、積極的かつ大胆な行動をとる人もあらわれるが、反比例して身体の動きは鈍くなることを考慮する。おすすめは「なりきりワーク」(別名:ロールプレイ)。進行係が宴客の性格や酔い加減を見極めて役を振る。この際、自我をさらけだすのに抵抗がありお酒に固執する人もいるが、無理強いはせず、さりげなくファシリテーターが隣に座り酌などする。音響・照明(機器操作係り担当)の準備が可能なら、かなり場は盛り上がる。自分の役割に対する理解がたりない人にはサクラがうまく誘導する。
激しく脱線したり、泥酔する人が出る前に「なりきりワーク」を終える。度を越した感情移入がなされないように注意。しかし、適度な盛り上がりの要求される場面でもあり、進行係・サクラの手腕が問われるところである。


最後にフリートーク・ディスカッション・ディベートの3コースから妥当なものを選び締めくくりとする。コース選択は残り時間や座の雰囲気からファシリテーターが判断する。何かサインを決めておくとスムーズな展開となる。


<例>

  • 「今日はちょっと呑みすぎたかしら…」→フリートーク
  • 「今日のお酒はとってもおいしいわ〜」→ディスカッション
  • 「このまま朝まで飲んでいたいわ〜」→ディベート      

ん〜こんなアンバイでどぉだ!
さりげなくセクハラ・DV・格差是正などを「本日の課題(おまかせ)」に盛り込むとそれなりの効用はありそう。さっそく、地元で手法を確立し腕をあげたら、保守派バックラッシャーの牙城赤坂料亭へ営業に行くか!


ところで、『花を打つ』というのは全国的に通じる言い方なのかな?